2021年4月13日、ミネソタ州のブルックリンセンター警察署の前で行われた抗議活動(Kerem Yucel/AFP via Getty Images)

ミネソタ州の9歳少女、教室のBLMポスターへの抗議で人気者に

米ミネソタ州の9歳の少女がネット上で注目を浴びている。彼女は教室にブラック・ライブ・ズマター(BLM、黒人の命も大切だ)のポスターが貼ってあるのを発見し、これは地元の教育委員会の「政治に関わらない」方針に矛盾すると抗議した。彼女がポスターの撤去を呼びかける動画がソーシャルメディアで急速に広まり、一躍人気者になった。

「ノヴァリー」と名乗るこの少女は、ミネアポリス南部のレイクビューエリアの小学校に通っている。6月8日の教育委員会会議で、彼女は学校にBLMのポスターが貼ってあるのを見たと話した。「私はとても怒りました。2週間前まさにこの会議で『学校で政治に関わる事は行わない』と聞いたばかりです」と彼女は委員会メンバーに話した。「私はそれを信じていました」

彼女は、BLMを含む政治的メッセージの掲示を禁止する教育委員会の方針を引き合いに出し、校長にポスターの撤去を求めたと話した。校長はポスターの撤去を拒否し、教育委員会が作成したと説明したという。

「私はあぜんとしました。2週間前の会議であなたたちは、学校でBLMを見かけたら報告するように言いましたよね」と彼女は続けた。「あなたたち自身がポスターを作っていたんですね」

「誰もがポスターの意味を理解しています。それは警察官を追い出し、暴動を起こし、建物を焼き払うという政治的メッセージです。その間ティム・ワルツ州知事は国王みたいに王座に座って見ているだけです」と彼女は付け加えた。「ポスターの色やフォントを変えても意味は変わりません。9歳の私でもそれを知っています。あなたたちはこのポスターの意味を知らずに作ったというのですか?信じられるわけがありません!」

そして彼女は、自分は人種ではなく、自分に対する接し方で人を判断しているが、教育委員会は肌の色に注目するよう人々に促していると話した。

「私はあなたたちが嘘をついたことにとても失望しています。自分のルールさえ守っていません」と少女は締めくくった。「ポスターを学校から取り除いてください。勇気は勇気を呼び起こします。勇気を出してください」

大紀元はこの問題について学区にコメントを求めている。

BLM運動は2013年、警察が黒人に対して殺傷力のある武器を過剰に使用していることが疑われたことを受けて始まった。しかし、BLMはさらに踏み込んで、警察や刑務所の廃止、核家族の解体など急進的左派思想を提唱するようになった。BLMの協同創設者パトリッセ・カラーズ氏は、自身ともう一人の協同創設者であるアリシア・ガーザ氏が「訓練されたマルクス主義者」だと話している。

2020年夏、ミネアポリス警察に拘束されていたジョージ・フロイド氏の死をきっかけに広がった抗議活動によって、BLM運動は世界的な注目を集めた。これらの抗議活動の多くは暴力的なものに発展し、暴動、略奪、放火、私有財産や公共財産の破壊に繋がった。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。