冬瓜など6種の食材を常用食にすると、ダイエットに効果があります。(Shutterstock)

漢方医がすすめる「6種のダイエット食材」

台湾の漢方医師・呉國斌氏が紹介する「6種のダイエット食」は、日本でも入手可能な食材を日常の食事のなかに組み入れることで、健康を保ちながらダイエット効果を上げていくというものです。では、その6種の食材とは、どんなものでしょうか。

1 冬瓜(とうがん)

冬瓜(とうがん)は、名前だけ見ると冬野菜かと誤解しやすいのですが、ウリ科の夏野菜。つまり、これからの暑い季節が旬となる、うれしい野菜です。

夏に収穫した冬瓜を、蔕(へた)を上にして、風通しの良い場所に立てて保存すると数カ月はもつと言われ、冬になっても食べられるところから「冬瓜」の名がついたとされます。

冬瓜は、体内の熱を逃がすことで、ダイエットに役立ちます。カロリーが低いので、たくさん食べることができます。味はほのかに甘く、利尿、消痰、清熱解毒の効果があります。

特に肥満の人は、体内の熱が高いので、冬瓜を食べることが薦められます。

2 小豆(あずき)

小豆を用いた減量は、浮腫(むくみ)を伴う肥満患者に効果的とされます。

小豆は、脾臓、心臓、小腸などにはたらき、利尿作用、腫れものを減退させる作用、解毒作用を現します。六朝時代の著名な医学者である陶弘景は、小豆による減量治療を行ったところ、水腫を伴う肥満の患者に特に効果があったといいます。

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