合成薬物サプライチェーン、中国工場は出発点 インド太平洋地域で記録的な押収量
最近、インド太平洋地域で違法な合成薬物製造が急増している。これには新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック、ミャンマーの軍事クーデター、合法の「前駆体化学物質(麻薬前駆体)」の転用という新たな手法の出現など、すべてが要因として絡んでいる。
感冒薬(風邪薬)などの用途に使用されるエフェドリンやプソイドエフェドリンといった合法な化学物質がこうした違法薬物の前駆体となる。犯罪組織はこの合法化学物質を使用して、日本語ではシャブやスピードなどの俗称で呼ばれるメタンフェタミンなどの違法薬物を製造する。
2021年6月10日に国連薬物犯罪事務所(UNODC)が発表した報告書によると、インド太平洋当局は2020年、前年比19%増となる150メートルトン超のメタンフェタミンを押収した。これは記録的な押収量である。
関連記事
[ワシントン 10日 ロイター] – バイデン米大統領は11日、インドのモディ首相とバーチャル形式 […]
[パリ 8日 ロイター] – 国連食糧農業機関(FAO)が8日発表した3月の食料価格指数は159. […]
バイデン米政権でインド太平洋地域政策を統括するキャンベル調整官は5日、ロシアによるウクライナ侵攻が続いても米国 […]
[マニラ 28日 ロイター] – フィリピン軍と米軍は28日、2015年以降で最大規模となる合同軍 […]
2019年に中国当局の宗教弾圧から逃れるため、韓国の済州島(チェジュ島)に渡った中国のキリスト教信者60人が、中国に強制送還されるという問題に直面している。