インドで最初に見つかった新型コロナウイルスのデルタ型変異株が、南アフリカで発生している感染第3波で主流になったとみられると、科学者らが26日指摘した。写真は、ヨハネスブルグ市内の教師向けのワクチン接種会場の様子。2021年6月23日に撮影。(2021年 ロイター/Siphiwe Sibeko/)

南アのコロナ第3波、「デルタ株」が主流に=専門家

[ヨハネスブルク 26日 ロイター] – インドで最初に見つかった新型コロナウイルスのデルタ型変異株が、南アフリカで発生している感染第3波で主流になったとみられると、科学者らが26日指摘した。

南アの感染者はアフリカ全体の3分の1、死者は40%を超え、アフリカ大陸で最悪となっている。これまでのワクチン接種ペースは鈍く、全人口6000万人のうち接種が完了したのは270万人程度にとどまっている。

専門家らは、感染第2波は国内で見つかったベータ型変異株によるものだったが、現在はデルタ型が新規感染の主流とみている。

クワズール・ナタール大学のTulio de Oliveira教授は記者会見で、「新たな変異株は、南アで増えているだけでなく、感染の主流になってきているようだ。完全に取って代わった」と述べ、デルタ型はベータ型よりさらに感染力が強いと付け加えた。

教授は、クワズール・ナタール州でデルタ型の市中感染が見られるようだとし、専門家が最大都市ヨハネスブルクが位置するハウテン州のデータを分析中だと説明した。

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