汚染水が長江に排出されている様子。中国江蘇省。参考写真China Photos/Getty Images)

中国、大阪地下水の有機フッ化物基準値超えを歪曲報道

中国の主要官製メディアはこのほど、大阪市の地下水から基準値を超える有機フッ素化合物が検出されたことを一斉に報じた。中には歪曲報道を行うメディアもあり、ネットユーザーからの批判にさらされている。

最初に報じたのは経済ニュースサイトの中国経済網。6月28日、「有機フッ素化合物が基準値の110倍!大阪の地下水汚染が深刻」と題する記事を掲載した。各官製メディアも相次ぎ報道を行った。

その後、ネットメディアを中心に報道が過熱した。中には「地下水」を「飲用水」に置き換え、「日本の飲用水の水源のフッ化物が基準超え」「飲用水の発がん物質が基準値を大幅超え」などと事実を歪曲するものもあった。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。