大紀元エポックタイムズ・ジャパン

【歌の手帳】あぢさゐや

あぢさゐや雨音だけの坐禅堂(読者投稿)

読者からの投稿句です。詞書に「毎週、早朝日曜日に坐禅会があります。坐禅が始まるととても静かになります。普段気にしない音が浮かび上がってきます。寺の境内には紫陽花が咲いていました」とありました。ご投稿ありがとうございます。

「雨音だけの」という静寂のなか、坐禅につとめる光景が目に浮かぶようです。雨に濡れた紫陽花が、装飾のない坐禅堂に、日本人好みの清らかな色を添えています。

ふと連想した俳句が、松尾芭蕉奥の細道平泉の名句「五月雨の降りのこしてや光堂」。芭蕉が中尊寺金色堂を訪れたのは元禄2年(1689)の五月雨(さみだれ)の頃、つまり新暦6月の梅雨時でした。

こちらも紫陽花が咲いていた、かも知れません。

(聡)

 

(読者の皆様へ)下のコメント欄へ、ご自作の「短歌」「俳句」をお寄せください。歌にまつわるお話も、ぜひお書き添えください。皆様とともに作り上げる、楽しいコーナーにしたいと願っております。なお、狂歌や川柳は、また別の機会とさせていただきます。お待ちしております!

関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。