ソニー中国、新製品イベントをキャンセル 盧溝橋事件と同じ日で「中国への侮辱」と非難
ソニーの中国現地法人、ソニー中国は6月30日、今月7日に新製品発表会を開催すると発表した。しかし、一部の中国人ネットユーザーは、7月7日は日中戦争のきっかけとなった1937年の「盧溝橋事件」と同じ日だと指摘し、「中国を侮辱した」とバッシングした。このため、ソニー中国はSNS上で、発表会の告知文を削除し、謝罪した。
ソニー中国は、中国版ツイッター、微博(ウェイボー)で、発表会は7月7日午後10時に行うと投稿した。
1937年7月7日の午後10時、北京郊外の盧溝橋付近で日中両軍の軍事衝突が起き、日中戦争の始まりとなった。一部のネットユーザーは、ソニーが「この日と時間帯を選んだ意図は何か」と相次いで批判的なコメントを書き込んだ。
一部の過激なネットユーザーは、「新製品発表会の日を、8月6日(広島原爆の日)か8月15日(終戦記念日)にしないと済まされないぞ」と投稿し、ソニーの新製品発表会の公告に原爆のきのこ雲を付けてパロディ化した。
ソニー中国は1日、ウェイボー上で30日の告知を削除した。また、「この度の不手際で、日程の決定において皆様に誤解を与えてしまいご迷惑をお掛け致しました。ここで深くお詫び申し上げます。すでに関連イベントをキャンセルいたしました」と謝罪した。
ソニー中国のウェイボー・アカウントは、この投稿のコメント機能を停止した。
(翻訳編集・張哲)
関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]