7月5日、中国サイバースペース管理局(CAC)は5日、求人アプリ「BOSS直聘」とトラック配車アプリ「運満満」および「貸車幣」への調査を実施していると明らかにした。写真は貸車幣のサインボード。2018年1月貴州省で撮影(2021年 ロイター)

中国当局、米上場の中国アプリ相次ぎ調査 滴滴に続き

[北京 5日 ロイター] – 中国サイバースペース管理局(CAC)は5日、求人アプリ「BOSS直聘」とトラック配車アプリ「運満満」および「貸車幣」への調査を実施していると明らかにした。データセキュリティーの規制強化に伴い、国内IT企業への取り締まりを強めている。

CACは4日、スマートフォン向けアプリストア運営各社に対し、配車サービス国内最大手、滴滴出行(ディディ)のアプリの配信を停止するよう命じた。滴滴による違法な利用者情報収集を理由に挙げた。滴滴は先月、米上場を果たした。

貸車幣と運満満の合併で誕生した満幇集団(フル・トラック・アライアンス)とBOSS直聘も先月、米株式市場に上場したばかり。

CACは声明で、調査を進める間、新規利用者の登録を停止するよう各アプリに指示。「国家データのセキュリティーリスクを予防し、国家の安全を守る」ためだと説明し、国家安全法とサイバーセキュリティー法(インターネット安全法)を根拠に挙げた。

中国当局は最近、反競争的慣行を理由に電子商取引大手アリババ・グループや食品デリバリー大手、美団のようなインターネットプラットフォーム企業に対する取り締まりも強化している。

フル・トラック・アライアンスは「トラック版ウーバー」と呼ばれ、1000万人強の登録トラック運転手と500万人以上のトラック所有者を抱える。

BOSS直聘は中国国内最大の求人サイトを運営。同社の新規株式公開(IPO)に向けた目論見書によると、今年第1・四半期の月間アクティブ利用者数は2490万人に上った。

関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
5月16日、欧州の消費者団体は、動画プラットフォーム拼多多(Pinduoduo)の海外ECオンラインショップT […]
世界政府実現への努力は決して止むことはなかった。国連はその一つに過ぎない。エリートの狙いは、最も賢い人々からなる極少数のエリートによって支配される未来の世界政府だ。
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。