駐韓ベルギー大使の中国人妻、再び騒動起こす トラブルで清掃員と揉み合いに
駐韓国ベルギー大使であるピーター・レスクイエ(Peter Lescouhier)氏の中国人妻(63)はこのほど、再び騒ぎを起こし、ソウル市龍山区政府に所属する清掃員と揉み合いになったことが分かった。
地元メディアによると、レスクイエ大使の妻、相雪秋(Xiang Xueqiu)氏は5日午前、龍山区漢南洞(ハンナムドン)の公園で、清掃員の李さんと口論になった。李さんが清掃中に、箒が相氏の体に当たったためだ。口論の中で、李さんが相氏を地面に倒したという。また、李さんは警察の取り調べに対して、相氏から2回平手打ちを食らったことに怒り、相手を倒したと話した。
地元警察は、処分を回避したいどちら側も被害届を提出していないとした。
相氏は1958年生まれの中国出身で、レスクイエ大使と中国で知り合った。2018年、レスクイエ氏が駐韓国大使に任命され、相氏は夫とともに韓国に移り住んだ。
今年4月9日、ソウル市の衣料品店で、相氏は店舗の品物を万引きしたと勘違いされ、のちに謝罪した店員の後頭部を殴り、別の店員の顔にビンタを食らわせた。殴られた店員の顔は真っ赤に腫れあがった。
この件を受けて、韓国外務省は在韓ベルギー大使館に抗議した。レスクイエ大使は4月22日、ソーシャルメディアで妻の行為について謝罪し、警察当局の捜査に協力すると示した。
また、在韓ベルギー大使館は同月28日、レスクイエ大使の3年間の在任期間は終了すると発表した。同国外務省の決定により、大使夫婦は今夏にベルギーに帰国するという。同大使館はフェイスブック上で、相氏は韓国警察側の要求で、外交官とその家族に与えられる免責特権を放棄したと伝えた。
当時、韓国メディアは相氏が警察の捜査に協力するために免責特権を放棄しただけで、同氏に裁判所などでの司法手続きを受ける意思はないと指摘した。
6月初め、相氏は容疑者として龍山区警察の取り調べを受けた。しかし、警察当局は同氏の免責特権を考慮し、「公訴権がない」として、不送検決定を下した。
(翻訳編集・張哲)