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奇跡:イギリスの23週目の未熟児が1歳の誕生日を迎えた

英国のある母親は、妊娠23週目に早産で生まれました。 生まれた赤ちゃんは危篤状態で、医師からは生存の可能性が5%以下と告げられたそうです。 一年後、この家族はどのように変わったでしょうか?

この未熟児の男の子の名前は、ジェシーくん。先日1歳の誕生日を迎えました。 母親のリアさん、父のウィリアムさんと一緒にイギリスのランカシャー州に住んでいます。

昨年(2020年)1月のある日、妊娠中のリアさんは突然下半身から出血し、すぐに病院に運ばれ、ジェシーくんが誕生しました。

しかし医者はこの赤ちゃんは小さすぎて、まだお腹に7ヶ月しかいなかったため、産後24時間生き残れないと判断しました。

「生まれてから10分から15分後に初めて息をしました」と母のリアさんは振り返って言います。 怖かったです。 私の母は医者に『この子を助けてください。どんな方法を使っても 、子どもは生き残らなければならない』」と必死に頼みかけました。

ジェシーくんは、出生時の体重がわずか590g(約1.3ポンド)で、生後すぐにプリンストンロイヤル病院の新生児集中治療室に運ばれました。 心臓には穴が開き、脳には2箇所の出血があり、完全に発達していないため、危険な状態でした。

当時、管やワイヤー、呼吸補助装置などの医療機器で覆われた赤ちゃんの体を見て、母親のリアさんは「ゾッとするような光景」と言っていました。 まだ、母親の手のひらサイズの小ささだったからです。しかし、その後、ジェシーくんの回復力は皆を驚かせました。生後24時間を生き延びただけでなく、次から次へと危険を乗り越えて来たからです。

ロイヤル病院の医者の話によると、23週目の早産児を「主要な医学的および倫理的課題である生存の臨界点」と説明しました。幸い、近年これらの未熟児の生存率はますます高くなっています。

プリンストン・ロイヤル病院で2ヶ月間過ごした後、小さなジェシーくんは生まれた病院に戻り、2回の手術とステロイド治療を受けました。ジェシーくんが家に帰ったとき、それはすでに2020年5月9日でした。

家に帰っても家族全員の心は休まりませんでした。リアさんは、「ジェシーは退院したときも酸素ボンベをつけていた。もしものことを恐れて、私は寝ないで一晩中見守っていた」と語っていました。

それから数ヶ月の間に、ジェシーくんは再び目の手術とヘルニアの手術を受けました。大人には想像もつかないような痛みにもかかわらず、ジェシーくんは持ち前の明るさを発揮して、どんどん元気になっていきました。

さらに、誕生から1年後、ジェシーくんは8kgの元気な赤ちゃんになりました。 他の子供と同じように言葉を覚え、お父さんと呼ぶようになってきました。

先日、リアさんとウィリアムさんはジェシーくんの1歳の誕生日パーティーを開き、風船やケーキ、プレゼントを用意しました。 しかし、ジェシーくんの家族にとって最も貴重な贈り物は、そんな市販のものではなく、おそらくジェシーくんの人生の奇跡を綴った日記や、ジェシーくんと撮った家族の写真だったのです。

「ジェシーは、酸素ボンベを使わなくなってから、ずっと座ろうとしていました。 彼ほど楽観的な子供は見たことがありません。 時々、ジェシーを見ながら、 彼の母親であることをとても誇りに思っています。 彼はタフなファイターです。 私たちが今日ほど幸せになるとは思っていませんでした。家にジェシーのような子供がいるのはとても素晴らしいです!」と母のリアさんはうれしそうです。

 

(責任編集:韓玉 翻訳編集:里見)

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