韓国、ミサイル制限定めた米韓指針を撤廃 自国防衛の強化につながる
韓国製ミサイルの射程や弾頭重量を制限する取り決めであった「米韓ミサイル指針」が、完全に撤廃された。 2021年5月21日に開催された文在寅(Moon Jae-in)韓国大統領とジョー・バイデン米大統領の米韓首脳会談後の記者会見で発表された。
アナリスト等の見解によると、今回の制限解除により、韓国が高まりつつある北朝鮮のミサイル脅威に対応して自国を防御する能力を強化できるようになる。さらに、この措置は北朝鮮政府と中国政府に対して米国の断固たる姿勢を示す役割も果たしている。また、将来的な韓国からのミサイル輸出の可能性も視野に入っている。
大韓民国(ROK)陸軍の大将を務めた経歴を持つ韓国国家戦略研究所の文聖墨(Moon Sung-mook)上級研究員はFORUMに対して、「北朝鮮のように、韓国にICBM[大陸間弾道ミサイル]を開発する必要性があるとは思えないが、米韓ミサイル指針の廃止により韓国のミサイル能力だけでなく米韓同盟による抑止力も強化される」と説明している。
関連記事
[ワシントン 10日 ロイター] – バイデン米大統領は11日、インドのモディ首相とバーチャル形式 […]
[パリ 8日 ロイター] – 国連食糧農業機関(FAO)が8日発表した3月の食料価格指数は159. […]
バイデン米政権でインド太平洋地域政策を統括するキャンベル調整官は5日、ロシアによるウクライナ侵攻が続いても米国 […]
[マニラ 28日 ロイター] – フィリピン軍と米軍は28日、2015年以降で最大規模となる合同軍 […]
2019年に中国当局の宗教弾圧から逃れるため、韓国の済州島(チェジュ島)に渡った中国のキリスト教信者60人が、中国に強制送還されるという問題に直面している。