7月16日、南アフリカのラマポーザ大統領(写真)は、過去1週間に国内で発生した暴動を巡る状況は沈静化しており、ほとんどの地域では落ち着きを取り戻していると述べた。ダーバンで16日撮影(2021年 ロイター/Rogan Ward)

南アフリカ暴動で2500人超逮捕、状況は沈静化=大統領

[ヨハネスブルク 16日 ロイター] – 南アフリカのラマポーザ大統領は16日、過去1週間に国内で発生した暴動を巡る状況は沈静化しており、ほとんどの地域では落ち着きを取り戻していると述べた。ただ、破壊による被害は数十億ランドに達するとした。

南アフリカでは法廷侮辱罪で有罪判決を受けたズマ前大統領が収監されたことを受けて各地で暴動が発生。貧困や不平等を巡る憤りも広がり、多くの企業の建物が破壊されたほか、200人超が死亡した。

大統領によると、警察当局は暴力扇動に関与した疑いで2500人超を逮捕した。

南アフリカ経済は暴動拡大の影響で第3・四半期国内総生産(GDP)成長率はマイナス3%まで落ち込み、今年全体の成長も下振れする――。JPモルガンは16日、こうした試算を公表した。

南アフリカ統計局のリセンガ・マルレケ局⻑は、被害を受けたインフラの再建には数年かかる可能性があり、小規模企業は困難に直面しそうだと指摘。さらなる失業拡大につながるとした。

また、店舗荒らしで必需品の不足につながっているものの、ラマポーザ大統領は食品などの不足はないと述べ、パニック的な買いに走らないよう国民に訴えた。国内に緊急措置を発動する必要性が出てくる可能性については排除した。

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