フランスのマクロン大統領の携帯電話が、モロッコ向けの監視として、スパイウエア「ペガサス」の標的になっていた可能性があると、仏紙ルモンドが20日報じた(2021年 ロイター/ Ludovic Marin)

仏大統領、スパイウエア「ペガサス」の標的だった可能性=現地紙

[パリ/カイロ 20日 ロイター] – フランスのマクロン大統領の携帯電話が、モロッコ向けの監視として、スパイウエア「ペガサス」の標的になっていた可能性があると、仏紙ルモンドが20日報じた。

同紙によると、2019年にはフィリップ前首相のほか、14閣僚も標的となっていたという。

仏大統領府は報道が事実であれば、非常に深刻と表明した。

イスラエルに拠点を置くNSOグループがライセンス供与するペガサスが、ジャーナリストや政府高官、人権活動家らが所有するスマートフォン37台のハッキングに成功していたことが18日、調査から明らかになった。

モロッコは19日、ペガサスを使用した活動への関与を否定している。

米紙ワシントン・ポストによると、ペガサスを使用した監視対象とされた可能性のある5万件の電話番号リストにイラクのサリフ大統領の電話が含まれていた。

ただ、サリフ大統領の電話が実際にハッキングされたかどうかは不明という。

また、ルクセンブルクのアッセルボルン外相は、NSOが子会社を通じ、同国内に存在すると明らかにした。

関連記事
韓国在職中の大統領が公捜処に逮捕される憲政史上初の事態が発生。不当捜査を訴える尹氏の声明や、公捜処の取り調べ体制の課題に注目が集まっている。
オーストラリア政府が2億豪ドルを投資し、国内初の希土類処理施設を開発。雇用創出やサプライチェーン強化に注力し、世界需要の4%を担う計画。
公安部に所属する内部告発者が中共の法輪功迫害の内幕を暴露した。告発者によると中共が海外で執拗に法輪功学習者に対する攻撃を行う理由は表面的なものにとどまらず、深い理由があるという
新型の垂直軸型風力タービン(VAWT)は、省スペース設計で野生生物にも優しい特性を持つ。従来型タービンが設置困難な地域で代替手段となる可能性がある。
2024年11月にトランプ氏が次期大統領に当選した後、韓国企業が相次いで米国への投資を発表。一方、中国事業の撤退や事業縮小が加速している。