空自の緊急発進、通算で3万回を記録 昨年は6割が中国機
日本の領空侵犯のおそれがある航空機を発見した場合に、防衛省・自衛隊が戦闘機を急発進させる「緊急発進」は、7月19日で3万回に達した。同省は、その増加のペースが高まるなど厳しい安全保障環境においても「我が国の領土・領海・領空を守り抜く」とコメントしている。
緊急発進は、1958年(昭和33年)に初めて実施された。 その25年後の1983年には1万回、さらにその23年後の2006年 に2万回を記録した。さらにその15年後の2021年、3万回となった。
2020年度の空自機による緊急発進の回数は725回で、このうち、中国機に対する緊急発進回数は458回、ロシア機に対するものは258 回だった。
令和3年度防衛白書によると、中国機の飛行形態は変化し、活動範囲は東シナ海のみならず、太平洋や日本海にも拡大している。
特異な事例として、2017年8月、中国軍の爆撃機6機が東シナ海から沖縄本島・宮古島間を通過し、太平洋を北東に飛行して、紀伊半島沖まで往復するという飛行がはじめて確認されたことや、ロシア軍爆撃機との共同飛行が2019年と2020年に確認されたことなどが白書で取り上げられた。さらに、尖閣諸島周辺の領海を侵犯した中国海警局船の上空を飛ぶドローンのようなものが、領空侵犯した例があったという。
防衛省は、中国の航空戦力が「わが国周辺空域における活動を引き続き拡大・活発化させ、行動を一方的にエスカレートさせる事案もみられる」として、状況を注視している。
自衛隊は、領空侵犯の恐れのある飛行機を警戒管制レーダーや早期警戒管制機などにより探知・識別している。航空機が実際に領空を侵犯した場合には、退去の警告などを行っている。
(佐渡道世)
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