家庭用ルーターを悪用して、検問をかいくぐる中国政府のハッカー集団 仏警告
フランス国家情報システム安全保障機構(ANSSI)は21日、中国政府を背景にしたハッカー集団「APT31」は、フランスの組織に対する大規模かつ継続的な攻撃を隠ぺいするために、多数の家庭やオフィスのルーターをハッキングしていると警告を発信した。
APT31は、中国政府が支援する3つのハッカー集団のうちの1つ。セキュリティ企業のFireEye社によると、「APT31」、「Zirconium」、「Panda」などと呼ばれているこれらのハッカー集団は、政府、金融、航空宇宙、防衛などの関連組織や、技術、建設、通信、メディア、保険などの各業界の企業を対象としたスパイ活動を行ってきた。
ロシアのセキュリティ会社Cyjaxによると、ハッカーたちが悪用するルーターのIPアドレスの所在国については、ロシアが最も多い。次いでエジプト、モロッコ、タイ、アラブ首長国連邦となっている。
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