日本の防衛白書:中国の軍事侵略と政策はインド太平洋の安定性に対する「重大な懸念事項」

日本の防衛白書 中国の軍事侵略はインド太平洋の「重大な懸念事項」

日本政府が公表した最新の「令和3年版防衛白書」には、自国の防衛能力を強化し米国や志を同じくする他の提携諸国との協力体制を強化することで、地域における「一方的な現状変更の試み」を執拗に推進する中国に対抗する構えが示されている。

日本政府が2021年7月上旬の閣議で了承した「令和3年版防衛白書」には、日本が実効支配する東シナ海の尖閣諸島周辺への中国海警局船舶の頻繁な侵入および自治国家である台湾周辺における中国人民解放軍(PLA)の攻撃的活動の拡大に加え、北朝鮮が急速に弾道ミサイル開発を推進している現状によりインド太平洋地域で発生している深刻な安保課題と不安定化要因が強調されている。

同防衛白書には、「こうした中国の軍事動向などは、国防政策や軍事に関する不透明性とあいまって、わが国を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっており、今後も強い関心を持って注視していく必要がある」と記されている。 中国軍用機による台湾領空への侵入件数の増加も懸念の対象となっている。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。