北朝鮮、洪水で住宅・農地などに被害 食糧供給に懸念

[ソウル 6日 ロイター] – 北朝鮮で連日の豪雨によって洪水が発生し、1100棟以上の住宅が被害を受けたほか、数千人が避難、農地や道路にも被害が出ている。国営メディアが報じた。

北朝鮮は新型コロナウイルス対策の国境制限や経済制裁で輸入品や支援物資がほぼ入ってこない状況で、豪雨による農作物への被害や食糧供給への影響に懸念が強まっている。

国営の朝鮮中央テレビ(KRT)が5日報じたところによると、豪雨に見舞われたのは咸鏡南道や咸鏡北道など東部沿岸の複数の地域。

テレビの映像では、天井まで浸水した住宅や、押し流された橋や堤防が映されている。

気象当局幹部はKRTに対し、咸鏡北道の一部地域では1─3日にかけて500ミリを超える降雨を記録し、咸鏡南道でも1─3日に月間平均雨量を上回る雨が降った地域があると指摘。

「8月は東部沿岸を含むさまざまな地域でさらに降雨が見込まれ、被害が拡大する恐れがある」と述べた。

金正恩朝鮮労働党総書記は6月に、国内の食糧事情は切迫しているとし、今年の作物収穫が状況を左右するとの見方を示していた。

ブリンケン米国務長官と韓国の鄭義溶外相は6日の電話会談で、北朝鮮への人道支援の可能性について協議した。米韓双方が明らかにした。

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