アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは6日、南部ニムルズ州の州都ザランジを制圧し、首都カブールで政府の報道官トップを暗殺した。アフガンの治安部隊。7月撮影(2021年 ロイター/Jalil Ahmad)

タリバン、アフガン州都を制圧 報道官トップ暗殺

[カブール 6日 ロイター] – アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは6日、南部ニムルズ州の州都ザランジを制圧し、首都カブールで政府の報道官トップを暗殺した。欧米の後ろ盾を受けたアフガン政権に二つの大打撃を与えた。

タリバンは2001年に米国主導の軍によって追放された後、厳格なイスラム法を導入しようとしている。外国軍が20年の戦争を経て撤退を終える中、米国の後ろ盾を受けるアフガン政府を打倒するための活動を強化している。

米国が20年2月に米軍撤退でタリバンと合意に達して以降、ザランジはタリバンに占拠された最初の州都となる。

タリバンの関係筋によると、タリバンは祝杯を挙げており、ザランジの陥落は他州にいる兵士の士気を高める可能性がある。匿名を条件に語ったタリバンの司令官は、ザランジはイランとの国境に位置しているため、戦略的に重要であると述べた。

「これは始まりであり、近いうちにほかの州も掌中に入れる」 と語った。

カブールで暗殺されたのは政府の報道責任者だったメナパル氏。民主的に選出されたガニ政権を弱体化させることを狙った一連の暗殺で最新の事件となる。

米外交官のウィルソン氏はツイートで、すべてのアフガニスタン人に真実の情報を提供した、友人と呼べるメナパル氏の死に悲しみと嫌悪を感じたと述べた。

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