アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは8日、北東部の戦略的都市クンドゥズを含む3つの州都を制圧した。写真はカンダハルでの治安部隊とタリバンの衝突、7月13日撮影。(2021年 ロイター/Danish Siddiqui)

タリバン、戦略的都市クンドゥズなどアフガン北部3州都を制圧

[カブール 8日 ロイター] – アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは8日、北東部の戦略的都市クンドゥズを含む3つの州都を制圧した。地元当局者が明らかにした。駐留米軍が撤退する中、タリバンは攻勢を強め、制圧都市を拡大している。

州都クンドゥズがあるクンドゥズ州の議会議員によると、7日午後から激しい衝突が始まり、タリバンは政府の主要施設を占拠。政府側の支配下にあるのは空港と軍基地のみとなり、アフガン治安部隊がこれらの場所からタリバンに抵抗しているという。

治安部隊の報道官は8日夜、政府軍は奪われた同州の地域を奪還するため大規模な作戦を可能な限り早期に開始すると表明した。

タリバンの報道官は同州をほぼ制圧し、空港に近づいていると述べた。

クンドゥズの保健当局によると、女性や子供を含む14人の遺体と30人以上の負傷者が病院に搬送された。

タリバンは北部サリプル州の州都サリプルでも政府の建物を占拠し、政府当局者は近郊の軍基地に追いやられた。同州の議員が明らかにした。

また、タハル州の議員によると、同州の州都タロカーンもタリバンの攻勢で陥落した。

タリバンは6日にはイランと国境を接する南部ニムルズ州の州都ザランジ、7日には北部ジョズジャン州の州都シェベルガンを制圧した。

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