8月18日、米財務省は来週アフガニスタンに割り当てが予定されている国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)がタリバンに渡らないようにするための措置を講じていることが財務省当局者の話で分かった。写真は2018年9月、ワシントンで撮影(2021年 ロイター/Yuri Gripas)

アフガン、特別引出権にアクセスできず 「政府不明確」=IMF

[ワシントン 18日 ロイター] – 国際通貨基金(IMF)は18日、イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンの全権を掌握したものの、アフガン政府として明確に承認されていないとして、IMFの準備資産である特別引出権(SDR)の新規配分を含むIMFのリソースを利用することはできないと発表した。

声明で「IMFは国際社会の見解に常に導かれている」と指摘。「現在、アフガニスタンの政府承認に関して国際社会では明確さに欠けており、その結果、アフガニスタンはIMFのSDRなどのリソースにアクセスできなくなっている」とした。

これに先立ち、米財務省当局者は18日、財務省が来週アフガニスタンに割り当てが予定されているSDRがタリバンに渡らないようにするための措置を講じていると述べた。具体的な措置は不明。

IMFは来週23日に加盟190カ国に対し、出資比率に応じてSDR6500億ドルを配分する。アフガニスタンの出資比率は0.07%で約4億5500万ドルのSDRが割り当てられる。

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