複数の目撃者によると、アフガニスタンを掌握したイスラム主義組織タリバンの武装したメンバーは18日、国外に逃れようとする市民がカブールの空港内に入るのを阻止した。写真は混乱が続くアフガニスタンのジャララバード市街。同日撮影。(2021年 ロイター/Pajhwok Afghan Newsのビデオ映像)

タリバン、国外脱出求めるアフガン市民の空港到着を阻止=目撃者

[カブール 18日 ロイター] – 複数の目撃者によると、アフガニスタンを掌握したイスラム主義組織タリバンの武装したメンバーは18日、国外に逃れようとする市民がカブールの空港内に入るのを阻止した。

タリバンが先週末にカブールを制圧して以降、イスラム教の厳格な解釈への回帰を恐れる多数の市民が国外脱出を求め、空港などで混乱が起きている。

ドイツに逃れたアフガン人一家は到着後、「誰もが脱出を望んでいる。状況は日に日に悪化している。私たちは脱出できたが、親族を助けることはできなかった」と語った。

目撃者によると、タリバンのメンバーは、渡航に必要な書類を持っている人も含めて人々が空港の敷地に入るのを阻止した。

ある市民は「タリバンは空に向けて発砲した。人々を押し、AK47(自動小銃)で殴っていた」と話した。

タリバン関係者はロイターに対し、カブール空港周辺の群衆を分散させるために兵士らが空に向けて発砲したと説明。「誰も傷つける意図はない」と述べた。

バイデン米大統領は18日、全ての米国民がアフガンから退避するまで米軍は現地に留まると述べ、8月31日の撤退期限後も駐留する可能性を示唆した。

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