写真は中国・広州の道路(MIKE CLARKE/AFP via Getty Images)

中国広州、9月から車のクラクションを終日禁止 市民から賛否両論の声

中国南部・広東省の省都広州市では、クラクションによる騒音公害が問題となっている。同市は来月から、すべての道路で終日クラクションの禁止を決めた。特別な事情がないかぎり、違反者に罰金が科せられる。市民から賛否両論の声が上がっている。

地元紙・広州日報によると、広州では、クラクション禁止の範囲が全市のすべての道路に再拡大され、9月からは急カーブや追い越し、緊急時の警告などを除けば、クラクションを鳴らした場合は、一律減点なしの150元(約2500円)の罰金が科される。

この新規定を受け、中国のネットユーザーは、「ヒマでクラクションを鳴らす人はいない。必要だからクラクションを鳴らすんだ!携帯をいじって道も見ないで、自分が車線からはみ出していることにすら気づかない人や、無秩序に走り回る電動バイクにクラクションを鳴らしているのだ。こっちは鳴らさなければならないから鳴している。こんな融通の利かない規定を作ってどうするんだ!」

「いっそのこと広州の車のクラクションを全部取り外せばいいじゃないか」

「広州で一番罰すべきなのは、自転車や電動バイクの逆走だ」

「これが実施された後、交通事故が増えないか、見ものだ」などと反発する声が上がっている。

一方、「真夜中の午前2、3時に、家の下の道路で渋滞によるクラクションの嵐にはうんざりだ、本当に死ぬかと思った」と歓迎する人もいる。また「管理はいいが、一律ではなく、時間帯を設けるべき」という意見もある。

(翻訳編集・李凌)

関連記事
中国の「独身の日」大セール後、婦人服の「返品率」が史上最高?「返品率90%」のところも。「婦人服を10着買ったら9着返品するのが当たり前」と言われるほど、返品率が急増している中国のネットショッピング市場。 今年は史上最高の返品率を記録し、業界は大混乱に消費者と販売者それぞれの立場から、その背景や影響を詳しく解説します。中国SNSでの話題の現状に迫る。返品率が業者の中には中国の返品率が80~90%に達成するケースも。品質問題が原因で、業界全体が深刻な影響を受け、ネットショップの閉店ラッシュが続いています。
2年前、全中国を席巻した「白紙運動(革命)」は中共執政以来数少ない抗議成功例となったが、今もなお大勢の若い抗議者が投獄され、あるいは行方不明になっている。
中国が日本に対し突然ビザ免除を再開。日本は驚きつつ歓迎、この措置は経済活性化と日米同盟分断を目指すものと見られる。日本の石破茂首相は、ビザ免除再開を多層的に要求していたと述べています。
トランプ氏は、就任初日に合成麻薬「フェンタニル」の取引を巡る懸念を理由に中国からの輸入品に追加で10%の関税、不法移民問題をめぐりメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すと表明。
「打倒共産党」を呼びかける手書きの反共ビラが拡散中