アフガンのワクチン接種、カブール制圧後に80%減少=ユニセフ
[ブリュッセル 25日 ロイター] – 国連児童基金(ユニセフ)は、アフガニスタンの新型コロナウイルスワクチンの接種状況について、イスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧した後の1週間でワクチン接種が80%減少したと発表した。
同国に届けられたワクチンの約半分が、近く有効期限が切れるとも警告した。
タリバンは今月15日にカブールを制圧した。同日からの1週間でワクチン接種を受けた人は34州中23州の3万0500人。前週は30州、13万4600人だった。
ユニセフの広報官は「接種が減るのは無理もない。混乱、紛争、緊急事態という状況下では人々は安全確保を優先する」とし、女性も含めたアフガンのすべての医療関係者に対し、勤務に戻るよう呼び掛けていることを明らかにした。
タリバンがワクチンに懐疑的な見方を示している可能性については、コメントを控えた。
アフガンにこれまで届けられたワクチンの約半分に相当する約200万回分のジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンは、11月に有効期限が切れるという。
世界保健機関(WHO)のデータによると、アフガン国内で投与されたワクチンは、今月20日時点で120万回分にとどまっている。アフガンの人口は4000万人。
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