9月1日、米国のバイデン大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領は、ホワイトハウスで会談した。バイデン氏はゼレンスキー氏に対して、米国はウクライナの領土保全に「しっかりと取り組んでいる」と述べ、ウクライナがロシアの侵攻に直面する中、新たに6000万ドルの安全保障支援を提供すると表明した(2021年 ロイター/Jonathan Ernst)

バイデン米大統領、ウクライナに追加支援表明 初の首脳会談

[ワシントン 1日 ロイター] – 米国のバイデン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ホワイトハウスで会談した。バイデン氏はゼレンスキー氏に対して、米国はウクライナの領土保全に「しっかりと取り組んでいる」と述べ、ウクライナがロシアの侵攻に直面する中、新たに6000万ドルの安全保障支援を提供すると表明した。

バイデン氏は大統領執務室での会談の冒頭で「ロシアの侵攻に直面する中、米国はウクライナの主権と領土保全にしっかりと取り組んでいる」と述べ、「ウクライナが民主的な改革を進める中、米国はどのように支援を継続できるか、われわれはきょう議論する」と説明した。

米国とウクライナ首脳の対面式会談は、バイデン氏の大統領就任以降初めて。両首脳は、ロシア産天然ガスをドイツに輸送する海底パイプライン「ノルドストリーム2」についても協議する。

ウクライナは、同国を迂回するノルドストリーム2をロシアが地政学的な武器として活用する恐れがあると警戒している。

ゼレンスキー氏は会談冒頭、ノルドストリーム2の問題を取り上げた。また、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟や加盟時期について、バイデン氏の考えを確認したいと説明した。

ゼレンスキー氏は今年6月、ウクライナのNATO加盟についてバイデン氏からの明確な「イエス」か「ノー」の返答を望んでいると記者団に述べていた。

ロシアが今年に入りウクライナとの国境付近で軍部隊を増強し、緊張が高まっていることを受けて、ゼレンスキー氏はウクライナの加盟に向けた動きを加速させるようNATO加盟国に求めている。

一方、NATO加盟国は、ウクライナが一段の政治的改革を進めてから加盟すべきだとの考えを示している。

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