9月1日、EUの保健機関、欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、新型コロナウイルスワクチンの接種完了者に追加接種(ブースター接種)を行う緊急の必要性はないとの見解を示した。写真はEUの旗。ブリュッセルで7月撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

ワクチン追加接種、緊急の必要性ない=EU保健機関

[1日 ロイター] – 欧州連合(EU)の保健機関、欧州疾病予防管理センター(ECDC)は1日、新型コロナウイルスワクチンの接種完了者に追加接種(ブースター接種)を行う緊急の必要性はないとの見解を示した。

EUの医薬品規制当局である欧州医薬品庁(EMA)も8月、ブースター接種を推奨するためには、接種完了後の効果持続期間についてより多くのデータを収集する必要があるとしていた。

ECDCは、実社会での有効性を見ると、EUで使用が許可されている全てのワクチンが、新型コロナに関連した入院や重症化、死亡に対し高い予防効果を持つことが示されているとした。

ただ、標準的な接種に対する免疫反応が限られている人に関しては追加接種を検討し得るとし、これは一般のブースター接種とは異なる扱いにすべきとの見方を示した。

ドイツとフランスは、感染リスクの高い人や免疫不全の人を対象に9月からブースター接種を実施すると発表している。

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