北朝鮮、中国製ワクチンの受取を拒否 有効性への懸念からか
北朝鮮は国際ワクチン共同購入プロジェクトCOVAXから配分された中国シノバック製の中共ウイルス(新型コロナ)ワクチン約300万回分の受取りを拒否した。国連児童基金(ユニセフ)が1日、伝えた。
北朝鮮は世界的なワクチン不足を考慮し、割り当てられたワクチンを感染状況がより深刻な国に回すべきだと説明した。
一方、韓国情報機関・国家情報院傘下の政策シンクタンクである「国家安保戦略研究院」によると、北朝鮮は中国製ワクチンについて不信感を抱き、導入をためらっているという。
また、今年5月に北朝鮮の高官が中国製薬品の注射後に死亡していたと言われている。そのため、金正恩氏は強い不満を抱き、ワクチンを含む中国製薬品の使用禁止を病院に求めたという。
北朝鮮政府は、適切な予防・管理措置により、これまで国内では中共ウイルス感染症の症例は1件も確認されていないと一貫して主張している。しかし、外部の専門家はこれを疑問視している。
朝鮮中央通信は6月末、金正恩氏が会議で、一部の幹部の感染予防対策における職務怠慢を公に批判したと伝えた。
金氏はまた、ある「重大な事件」が「重大な危機」を引き起こし、「感染対策のこれまでの努力」を危うくしたと述べた。
報道の中で、金氏の言及した「ある重大な事件」が何であるか具体的に報じなかったが、北朝鮮で中共ウイスルが蔓延しているのではないかとの憶測を呼んだ。
世界保健機関(WHO)のデータによると、現在、全世界で中共ウイルスワクチンの接種を未だに開始していないのは、北朝鮮、ハイチ、エリトリアなどごく少数の国だけだという。
(翻訳編集・李凌)
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