Pangaea / PIXTA
Pangaea / PIXTA

お酢の意外な活用法「天然の美容液」

酢(す)と酒(しゅ)は、ほとんど同じ概念として、歴史の古い時期に登場します。

西洋のビネガー(vinegar)も始めは似たような経緯だと思われますが、穀物を収穫したあとに、おそらくは天然の作用で醸造酒が生まれ、これを飲んでみたらうまくて、何やら良い心地になれた。それでは次もと、古代人が続けてみたところ、できた酒が酢酸発酵して「酢」になったのでしょう。

酢そのものは、特に好んで飲みたいとは思わなかったはずです。ところがそこに、他の食物の味を格段に引き立てたり、長く保存できるようにする「不思議な効能」があると知ったとき、人類の食生活を豊かにする調味料として、酢の地位が確立します。つまり酢は、人類の営みである「調理」を発展させたのです。

そういえば、日本語の「お酢」「お酒」「お醤油」「お砂糖」「お塩」「お味噌」「お米」という言葉の響きは、実にいいものですね。

自然の恵みに対する親しみと感謝が感じられて、ああ日本人は昔からこうして「いただきます」をしてきたのだなと、改めて思います。脱線を承知で申しますと、やっぱり「おビール、飲む?」は美しい日本語にならないのです。

さて今日の主役は、その「お酢」です。

調味料ではなく、美容液としてお酢を使う昔ながらの民間療法ですが、化学薬品ではない、天然由来のものですので、副作用を心配せずにお試しいただけると思います。

その一例として、肌荒れを防ぎ、お肌を整えるお酢の使い方をご紹介しましょう。

食酢とグリセリン(保湿剤)を5:1で混合します。就寝前に、通常の洗顔をしたあと、食酢の混合剤を顔から頸部にかけて薄く塗り、そのまま寝てください。

いかがでしょう。2週間ぐらいで、あなたの皮膚は、つややかに白く輝き、滑らかになっていますよ。

(翻訳編集・鳥飼聡)

関連記事
Z世代の間で進行中の節酒革命と、ソーシャルメディアが与える影響を探る。健康やイメージを重視する若者たちの新たな価値観と、薬物使用の増加についても解説します。
空港近くに住む人々は心臓疾患リスクが高まる可能性があることが新たに判明。飛行機の騒音が心筋に与える影響とは?詳細な研究結果を解説します。
目の健康を守るために、ルテインを含む食べ物が効果的!視力低下や老化予防に役立つ8種類の野菜と果物をご紹介します。
この物語では、自分で頑張ることの大切さが描かれています。まずは自分の力でできることをして、後で誰かに助けてもらうことが大切だという教訓です。
インフルエンザの早期兆候と予防法を専門家が解説。特に高リスク者や旅行者へのアドバイスを紹介します。予防と早期受診の重要性を理解し、適切な対策を取りましょう。