TikTok、未成年にポルノや薬物関連動画をすすめる=報道
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査によると、中国の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」は未成年者に対して、ポルノや違法薬物関連動画をすすめている。
WSJ、8日付によると、同紙の記者は、13~15歳までのユーザーとして登録した数十個の自動ボットを用いて調査を行った。TikTokはこれらのアカウントに、レイプやドラッグ、性的なものを想起させる大量の動画を提供していたことがわかった。
「13歳の少年」として登録したアカウントに対して、TikTokはコカインや覚せい剤などのオンライン販売や吸入道具を紹介する動画を少なくとも569本提示したという。
複数のトピックに関心を持つと設定したアカウントには、TikTokは性描写のある日本映画やアニメの映像をすすめた。また、別のアカウントには、有料のポルノサイトや成人用品ショップのプロモーションビデオだけでなく、「大人向け」コンテンツも表示された。
WSJの調査では、TikTokは少なくとも2800本の「大人向け」の動画を同紙の「未成年者アカウント」にすすめた。
同紙がTikTokにこの問題を提起した後、TikTokは255本の動画を削除したという。同社の担当者は、「コンテンツを規制するという観点からみれば、正確なアルゴリズムはないだろう」と述べ、アルゴリズムの見直しなど、子供の安全に関してさらなる対策は明示しなかった。
米国内では、TikTokの月間アクティブユーザー数は1億人にのぼる。同社の公表では、2020年の同アプリ利用者のうち、未成年者が4分の1以上を占めた。
(翻訳編集・李凌)
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