ロシアは、15日に日本海で実施した中国との合同海軍訓練中に、ロシアが領海と見なす海域に入ろうとした米海軍駆逐艦を追い払ったと発表した。8月撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)

再送-ロシア、日本海の合同訓練中に米軍駆逐艦に警告 米国は否定

[モスクワ 15日 ロイター] – ロシアは、15日に日本海で実施した中国との合同海軍訓練中に、ロシアが領海と見なす海域に入ろうとした米海軍駆逐艦を追い払ったと発表した。ただ米政府は事実でないとしている。

米軍によると、誘導ミサイル駆逐艦「チェイフィー」が日本海の国際水域で定期的な活動を行なっていたところ、ロシアの駆逐艦が60メートルの距離に接近した。危険な状態にはなかったとしており、声明で「ロシア国防省が発表した2隻の軍艦の間のやりとりは事実ではない」とした。

これに先立ちロシア国防省は、ロシアの対潜艦「アドミラル・トリブツ」がチェイフィーに対し「砲撃演習のために航行が禁止されている海域にいる」と無線で警告したと発表。これに対しチェイフィーは進路を変更せず、旋回も速度変更もできないことを示すヘリコプターの出発準備を示す旗を甲板から掲げたとしている。

ロシア国防省によると、2隻の距離が60メートルに迫ったときにチェイフィーは進路を変えた。

ロシア通信(RIA)は、ロシア国防省は米軍特使を呼んで抗議したと報じている。

ロシアは6月、黒海のクリミア半島沖で「領海侵犯」した英駆逐艦を追い払う目的で警告のための砲撃と爆撃を行ったと発表。ロシアが自国の領海と見なす海域から北大西洋条約機構(NATO)加盟国の軍艦を追い払うのは過去4カ月で2回目になる。

関連記事
数百万円のコストで船舶に甚大な被害を与えられるドローンが普及する一方で、現状、ドローンを撃墜するのに1発当たり約1億円を超えるミサイルで対応している。費用対効果の見直しは喫緊の課題だ。ドローンの飽和攻撃に対抗できる武器はあるのか
米国のインド太平洋軍司令官、海軍大将サミュエル・パパロ氏が、ロシア・ウクライナ戦争と中東の紛争が米国の弾薬在庫を減少させていると警告。パパロ氏は、中国共産党との潜在的な衝突に備え、アメリカ軍は在庫補充と拡充が必要だと述べました。
米国海軍では、今後、新規に浸水する潜水艦より、退役する潜水艦の方が多いという状況が生まれてしまうかもしれない。
「アメリカ原潜シーウルフ、日本到着」 2022年、アメリカ海軍のシーウルフ級潜水艦シーウルフ(SSN 21)が日本に到着。高度な秘密を保持されるこれらの潜水艦は、情報収集や特別任務を主に行う高速攻撃潜水艦であり、地上攻撃巡航ミサイルや魚雷も装備しています。
レーザー兵器を搭載したアメリカの駆逐艦プレブルが、中共対策として日本の横須賀に配備された。低コストで無人機やミサイルを破壊できる新型レーザー、Heliosの試験が進行中。