ロシアのプーチン大統領は20日、欧州ガス危機の影響が依然ロシアに及ぶ可能性があるとし、ガス価格高騰がインフレ全体を押し上げればロシア経済を支える燃料需要の減退を招く恐れがあるという認識を示した。5月撮影(2021年 ロイター/Gleb Garanich)

欧州ガス危機、ロシア経済に影響も 燃料需要減退の恐れ=プーチン氏

[モスクワ 20日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は20日、欧州ガス危機の影響が依然ロシアに及ぶ可能性があるとし、ガス価格高騰がインフレ全体を押し上げれば、食品などの必需品価格の一段の上昇、もしくはロシア経済を支える燃料需要の減退を招く恐れがあるという認識を示した。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの景気回復に伴い、世界のガス需要が供給を上回る中、欧州の天然ガスの指標価格となる「オランダTTF」は年初来5倍の水準に急騰した。

プーチン大統領は政府高官に対し「ロシアに対し一定の影響が及ぶ」とし、「需要が後退すれば、国営天然ガス企業ガスプロムを含むロシア生産者に影響が及ぶ」と語った。さらに「ロシアはエネルギー価格の際限ない上昇に関心はない」とも述べた。

ノバク副首相は、欧州ガス市場では足元、需給均衡の兆候は見られないと指摘した。

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