米10州の共和党の司法長官は10日、バイデン政権が先週、連邦政府から資金援助を受けている医療機関の関係者にワクチン接種を義務付けると発表したことについて、人手不足の悪化につながるとして、差し止めを求めて連邦地裁に提訴した。ワシントンのホワイトハウスで3日撮影(2021年 ロイター/Evelyn Hockstein)

米10州、バイデン政権を提訴 医療関係者のワクチン義務化で

[ワシントン 10日 ロイター] – 米10州の共和党の司法長官は10日、バイデン政権が先週、連邦政府から資金援助を受けている医療機関の関係者にワクチン接種を義務付けると発表したことについて、人手不足の悪化につながるとして、差し止めを求めて連邦地裁に提訴した。

訴訟を起こしたのは、ミズーリ、ネブラスカ、アーカンソー、カンザス、アイオワ、ワイオミング、アラスカ、サウスダコタ、ノースダコタ、ニューハンプシャー各州の司法長官。

カンザス州のシュミット司法長官は「医療施設・従業員にこうした追加の義務を課せば、問題が悪化し、特に十分なサービスを受けていない地方の一部の施設が、必要な数の従業員を雇えず、閉鎖される公算が大きい」との声明を発表した。

10州は、バイデン政権が州の規制権限を侵害したと主張。意見公募期間を設けずに義務化を発表したのは行政手続法違反だとしている。

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