11月23日、韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領(写真)が、ソウル市の自宅で死去した。90歳だった。1997年12月撮影(2021年 ロイター/Paul Barker)

韓国の全斗煥元大統領が死去、90歳 クーデター後軍独裁体制

[ソウル 23日 ロイター] – 韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が23日、ソウル市の自宅で死去した。90歳だった。元報道官が明らかにした。

軍人出身の全氏は1979年にクーデターを起こして実権を掌握し、80年に光州で活発化した民主化運動を、軍を投入して弾圧した。その後、大統領に就任、8年間の軍事独裁体制は政治的弾圧とともに経済の繁栄ももたらした。

退任後は、クーデターへの関与で、先月に死去した盧泰愚(ノ・テウ)元大統領とともに有罪判決を受けた。また、光州事件を首謀した罪で死刑判決を言い渡されたが、減刑された後に1997年に特赦で釈放されていた。

元報道官によると、全氏には多発性骨髄腫の持病があった。近年は健康状態が悪化していた。

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