米、マルクス主義ゲリラ組織のテロ組織指定を解除
米国務省は11月30日、南米コロンビアのマルクス主義ゲリラ組織・コロンビア革命軍(FARC)のテロ組織指定を解除すると発表した。ブリンケン国務長官は声明で、「正式に解散しており、テロ活動を行う能力や意思もない」と強調した。
いっぽう、和平合意を拒否し暗殺や人質誘拐などを行なっているとして、FARCの分派として発展した「セグンダ・マルケタリア」と「FARC-EP」の2組織を新たにテロ組織に認定した。
FARCは1964年にコロンビア共産党の軍事組織として結成。マルクス主義の下、コロンビアにおける現行秩序の転覆を標ぼうし、麻薬取引や誘拐、殺人に深く関与してきた。米国務省は1997年にFARCをテロ組織に指定し、米国との取引やメンバーの入国を禁止したが、コロンビアの麻薬産業に課された税金から数億ドルの資金を得たとされている。コロンビア政府とFARCは2016年、半世紀以上にわたる内戦を終結させる和平合意を成立させた。
関連記事
トランプ米大統領:「諸君が想像する通り、我々は非常に困難な問題をいくつか抱えている。ネタニヤフ首相はおそらく、 […]
パナマ運河入り口の中国・パナマ友好記念碑が12月27日夜、地元政府命令で撤去。トランプ氏の「運河支配取り戻せ」警告の中、中国側は「友好に痛手」と抗議。米中対立の象徴的事件
トランプ米大統領は、マール・ア・ラゴを訪問したウクライナのゼレンスキー大統領を迎え、両者ともに機嫌は良さそうに […]
ベネズエラ沿岸にある麻薬船の拠点施設への攻撃は、カリブ海における米国の軍事作戦の拡大を意味している
米国防総省は12月23日、「2025年中共の軍事力年次報告書」を発表し、台湾海峡の情勢に改めて強い警告を発した。中共が2027年末までに台湾への武力行使を計画していると指摘