2018年8月29日、ニカラグアの首都マナグアで行われたパンカサンゲリラキャンペーンの記念式典に参加するオルテガ大統領と妻のムリーリョ副大統領(Inti Ocon/AFP/Getty Images)

中米ニカラグアが台湾と断交 国交締結国は14カ国に

中米ニカラグアの外務省は9日、台湾との外交関係を断ち、中国と国交を結ぶと発表した。これで台湾と外交関係を結ぶ国は14カ国となった。台湾と国交を結ぶ国が集中する中米・カリブ海地域では、中国共産党による台湾の友好国の切り崩しが進んでおり、台湾は警戒を強めている。

ニカラグアのコリンドレス外相は「中華人民共和国が中国の唯一の合法的な政府であり、台湾は中国の不可分の領土の一部だ」と声明を発表し、1990年から続いた台湾との関係を断った。

これに対し台湾外交部は、ニカラグアの決定に遺憾の意を表明し「長年にわたる緊密な友好関係を無視した」と批判。両国の外交関係を「即時に」終了すると発表した。また、台湾はすべての二国間協力および援助プログラムを停止し、在ニカラグア中華民国大使館と職員、技術スタッフを撤退させる声明を出した。

▶ 続きを読む
関連記事
台北101を見下ろす中国軍ドローン。 中国軍「ここまで来ている」? 実際に使われたのは、台湾側が公開している固定カメラ映像
「不可抗力」で消えたライブ。 その言葉が示したのは天災ではなく、市民の拒否だった。 アラン・ユー事件後、中国芸能界で何が起きているのか
中国国営テレビが文化番組で捏造取材。名門一族の子孫とされた出演者を直系子孫が全面否定。文化財消失疑惑の最中に起きた不自然な演出が波紋を広げている。
中国国営テレビの旧正月番組で発表された公式キャラクターが、思わぬ議論を呼んでいる。なぜ祝福の演出が、不安や終末の連想につながったのか。
夜9時、街が揺れるような爆音。 多くの住民が同時に聞いたのに、当局の説明は「通報なし」だけだった。 何が起きたのか、なぜ語られないのか。 中国・河南省で広がる不安。