(Shutterstock)

【ものがたり】「お前は明日死ぬ」 死の予言を優しさで覆した僧の話

昔々、あるお寺で熱心に修行をしている僧がいました。ある夜、僧が夢を見ると、神様が「お前は明日死ぬ、白馬に乗った朱二という盗賊がいる、彼は前世ではお前を恨んでいた、お前は逃げられない」と告げました。

夢の中で、僧は「私は現世で多くの善行を積んだので、どうか救ってください」と懇願しました。しかし神様は「私はお前を救えない、お前だけが自分を救える」と言いました。

その翌日、その話の通り、夜明けに泥棒が寺に入り、泥棒は廟で和尚を捕まえ、金はどこだ?女はどこにいる?そこに連れて行け!と脅しました。

▶ 続きを読む
関連記事
後漢の賢臣・宋弘が示した「糟糠の妻は堂より下さず」。夫婦の愛情より先に「恩」を重んじる姿勢は、現代の家庭観や人間関係を見直すヒントになります。
華やかさはないが、沙悟浄は道を求め続けた。栄光から転落、苦悩と罪を経て、再び修行の道へ──その静かな姿勢に、私たちは真の「信念」を見る。
だまされたと知りつつも「義挙がなくなるわけではない」と語った男。1年後、彼の善意が家族の命を救う奇跡を生みました。清末の実話が教える、人の在り方とは。
大金を拾った老翁が正直に返したところ、めぐりめぐってその行いが最愛の息子を救うことに。清代の筆記『里乘』に記された感動の教訓譚。
若い頃、放蕩生活を送り借金まみれだった男が、ホームレスと老婦人に助けられ、努力と感謝の心で重要な役職に就く。彼が得た成長と幸せの物語。