オーストラリア連邦クイーンズランド州にある、家具職人の工場に巨大な鳥が突如現れました。その身長180センチの鳥は「世界一危険な鳥」と呼ばれている「ヒクイドリ」で、日本では「火食鳥」と書きます。
イギリス紙「デイリー・メール」の報道によると、クイーンズランド州にあるジュラッテンという小さな町に住んでいるフレミングさんは、自宅の工場で家具を制作している最中に、ヒクイドリが侵入してきました。
ヒクイドリの性格は温和で、むやみに人を襲うことはしませんが、その危険性は否めません。
直立時の身長は180センチに達し、体重70キロもありながら脚力が強く時速50km/h程度で走ることも出来ヒクイドリの足は三本の指で分かれ、指先にナイフのように鋭く尖った爪が生えています。その爪の長さは10センチもあります。その足の「蹴り」が他の動物にとって致命的なダメージを与えます。
近くに住んでいる友人のカメラマンの話によると、このヒクイドリは攻撃性が高く、現地の酒場で人間を攻撃したこともありましたが、幸い襲われた人は一命を取り留めたそうです。
彼はこの前、奥さんの誕生日祝いをするため、キャンプ場に宿泊しました。朝起きた際に、キャンプ場を走るヒクイドリの姿を見たと言います。
現地の人々にとって、ヒクイドリは地域の「常連さん」のような存在でもあり、バーやキャンプ場の近くでよく見かけるそうです。
取材を受けたフレミングさんは、自宅の近くで散歩するヒクイドリの姿を年中見ていましたが、まさか侵入されると思わなかったと述べ、非常に動揺したそうです。
しかし後で、鳥はただ「見学」しに来たのではないかと思い、落ち着きを取り戻したのこと。
2019年、アメリカのフロリダ州では、75歳の農場主がヒクイドリに襲われ、重傷を負い、病院に搬送された後に死亡した事件も発生しています。
(翻訳・上山仁徳)
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