12月22日、世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株が2022年初めまで欧州で主流になると述べた。また、同変異株の病原性の評価には3─4週間かかるとの見方を示した。写真は同日、ブリュッセルでロイターにインタビューに応じるクールゲ氏(2021年 ロイター/Johanna Geron)

欧州、再び感染拡大の震源地に 年初にはオミクロン株主流=WHO局長

[ブリュッセル 22日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は22日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株が2022年初めまで欧州で主流になると述べた。また、同変異株の病原性の評価には3─4週間かかるとの見方を示した。

クルーゲ氏はロイターのインタビューに対し、オミクロン株は英国、デンマーク、ポルトガルですでに主流になっているが、「向こう数週間で」欧州全体で主流になると予想。オミクロン株の拡散に伴い感染者数が前年比40%増加しているとし、「欧州は疑いなく再びパンデミック(世界的大流行)の震源地になる」と述べた。

ただパニックを起こす必要はないとし、ワクチン接種に加え、マスク着用のほか、クリスマスと年末年始に「不要不急の」人との接触を少なくすることで対応する必要があるとの考えを示した。

オミクロン株の病原性について、デルタ株よりも低いことを示すデータも出ているが、結論はまだ出ていない。クールゲ氏は答えが出るまでに3─4週間かかるとの見方を示した。

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