ロシア産天然ガスを欧州に輸出するパイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」の流れが昨年12月21日以降、約3週間連続で東向きに「逆流」していることが10日、ドイツのパイプライン管理会社ガスケードのデータで分かった。写真は2006年12月撮影(2022年 ロイター/Vasily Fedosenko)

ロシア産ガスの欧州輸送、3週間連続で逆流 卸売価格6%上昇

[モスクワ 10日 ロイター] – ロシア産天然ガスを欧州に輸出するパイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」の流れが昨年12月21日以降、約3週間連続で東向きに「逆流」していることが10日、ドイツのパイプライン管理会社ガスケードのデータで分かった。

同パイプラインは通常、ロシア産天然ガスを欧州方面に西向きに輸送しているが、10日もドイツとポーランドの国境沿いのムルナウにある計測地点でドイツからポーランド方面に東向きに流れ、流量は700万キロワット時だった。

こうした中、10日の欧州の天然ガス卸売価格は6%上昇した。

ロシアは欧州とトルコに輸出する天然ガスの約6分の1をヤマル・ヨーロッパを通して輸送。流れがいつドイツ方面に西向きに戻るかは現時点で分かっていない。ただ、関係筋は、ロシア国営天然ガス企業ガスプロムは月内に方向を変えるとの見方を示している。

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