写真は、テオティワカンの月のピラミッドです。(c6210 / PIXTA)

世界中のピラミッド(42)テオティワカン 月のピラミッド

「月のピラミッド」は「太陽のピラミッド」の向かい側にあり、構造も似ており、ただ、サイズはその半分以下となっています。太陽のピラミッドより高い位置に建設されているため、両ピラミッドの高さはあまり変わりません。

月のピラミッド」はトルテカ(Toltec)人によって、月の神をまつる神殿として、太陽のピラミッドから約200年後に建設されたものです。高さ46mしかなく、4層構造になっていますが、頂上まで続く200段余りの階段の傾斜角度は、すべて異なっており、また、表面には色鮮やかなケツァルコアトル(羽毛のある)の頭と、雨の女神の壁画が描かれています。

月のピラミッドの広場は、南北204.5m、東西137m、広場の中心には四角い祭壇があり、シンメトリー(左右対称)な建築となっています。また、テオティワカンの重要な宗教儀式はすべてここで行われたと思われます。

月のピラミッドは100tのコンクリートと石材で建設され、太陽のピラミッドと合わせて総重量は350万tに達します。学者の推測によると、これほど膨大な建築材料は、少なくとも1万5千人が休まずに30年間働いて、ようやく建設し終えるというのです。

メキシコの学者らは最新技術を用いて、太陽のピラミッドの内部を映し出し、太古の謎を解き明かそうとしています。

いずれにせよ、古代都市テオティワカン遺跡の精巧な壁画や、彫刻、色彩絵画、陶器など、全てがメキシコの先住民たちの宝なのです。

(つづく)

――正見ネットより転載

(作者・意文/翻訳編集・天野秀)

関連記事
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。
食品添加物「カラギーナン」が健康に与える影響についての新しい研究結果を紹介。インスリン感受性や炎症の悪化と関連があり、摂取を控える方法も提案します。