ロシアとウクライナの緊張が高まる中、欧州中央銀行(ECB)が域内の銀行に対し、ロシアを後ろ盾とするサイバー攻撃に備えるよう促している。写真は、シャッター速度を落として撮影されたユーロのマーク。2019年4月9日にフランクフルトで撮影。(2022年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

米欧金融当局、ロシアのサイバー攻撃を警戒 銀行に備え促す

[フランクフルト/ロンドン 9日 ロイター] – ロシアとウクライナの緊張が高まる中、欧州中央銀行(ECB)が域内の銀行に対し、ロシアを後ろ盾とするサイバー攻撃に備えるよう促していることが、事情に詳しい関係者2人の話で分かった。

関係者の1人によると、ECBはこれまで、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で急増した通常の詐欺に焦点を当てていたが、ウクライナ情勢の緊迫化を受け、ロシアから仕掛けられるサイバー攻撃に重点を移し、防御体制について銀行に問い合わせた。

銀行側はサイバー攻撃の演習を実施し、防御能力を点検しているという。

ECBはコメントを控えた。

トムソン・ロイターの「レギュラトリー・インテリジェンス(Regulatory Intelligence)」によると、米国でもニューヨーク州金融サービス局が1月下旬、ロシアのウクライナ侵攻で米国の制裁が発動された場合、報復としてサイバー攻撃が仕掛けられる可能性があると金融機関に警告した。

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