春分の日と秋分の日に、基壇が作る影が蛇の形を作り、ピラミッドの階段両脇の蛇の頭(左)とつながって神殿から降りてくるククルカン(羽毛のあるヘビ)が現れます。(TK / PIXTA)

世界中のピラミッド(48)メキシコ 古代都市チチェン・イッツァ

ユカタン半島にあるマヤ文明の遺跡・古代都市チチェン・イッツァの中心的な建物は、熱帯雨林に囲まれた空き地にそびえたつ階段式ピラミッド――ククルカンの神殿(Kukulkan)であります。

ククルカン(「羽毛をもつ蛇」)を祭るために11-13世紀頃に建てられ、チチェン・イッツァ遺跡内で最大の建築物であり、高さ24mあります。基壇は正方形で、底辺は55.5m、全部で9層あり、ピラミッドのように上に行けば行くほど狭まっていき、頂上には高さ6mの小さい神殿があります。

ピラミッドの側面は傾斜角度45度の階段に覆われ、4つの側面とも91段、合わせて364段あり、それぞれ正確に東西南北を向いています。頂上の神殿も1段として数えるなら、ちょうど365段と、ハアブ暦(マヤ暦)を表しています。これらの設計は明らかに精密に計算されたもので、天文学上の意義を持っていることが予測されます。

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