ウクライナの教訓…常任理事国が当事者だと国連は機能発揮できず=安倍元首相
安倍晋三元首相はウクライナ情勢に関して、国連安保理で拒否権を持つ常任理事国が当事者である場合には、国連は機能を発揮できないと指摘した。拡張を続ける中国を念頭に、防衛力向上と日米同盟の強化を訴えた。17日、安倍氏自身の派閥「清和政策研究会」の会合に出席した際の発言。
安倍氏は目下のウクライナ情勢に関して、ロシアとウクライナの双方の認識や主張について語った。
ロシアは冷戦終結時に北大西洋条約機構(NATO)の不拡大を約束した米国の「密約」の存在を主張しており、ウクライナ東部2州の高度な自治権を認めるとした2015年の停戦合意「ミンスク合意」の不履行にも不満を抱いているとした。いっぽうロシアの軍事増強と威嚇は「許されるべきではない」と指摘した。
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