アラジンと魔法のランプ
アラジンと魔法のランプに関するお話は今では世界中で知られています。
ある魔法使いが巨大な宝庫のありかを知り、その中の最も神秘的で最も価値のある魔法のランプを手に入れようとしました。魔法のランプを手にした者は数えきれないほどの財産と、全世界を支配できるほどの権力を手に入れることができると言われています。
しかし、この宝物庫を開けられるのは、貧しい家に生まれた子、アラジンただ1人でした。ランプを手に入れようと、魔法使いはアラジンを言いくるめ、アラジンを連れ宝物庫へやってきました。
魔法使いはアラジンにお守りだと言って指輪をわたすと、アラジンを宝物庫に降ろし、魔法のランプを取らせようとしました。そしてアラジンに、先にランプを渡してくれたら、アラジンを引っ張り上げてやると言いました。
しかしアラジンは先に引っ張り上げてくれたら、ランプを渡すと言い返しました。これを聞いた魔法使いは、魔法のランプを我が物にするという自分の企みがばれたと思い、恨めしさと恥ずかしさで怒り出し、魔術でアラジンを宝庫に閉じ込めてしまいました。
絶望の中、アラジンは偶然にも魔法使いが渡してくれた指輪を擦りました。すると、指輪から魔神が目の前に現れました。指輪の魔神はアラジンの願いを叶え、家に連れて帰りました。そして家に帰ったアラジンは魔法のランプを擦りました。するとランプからはランプの精が出てきて、アラジンが言うすべての願いを叶えました。
アラジンは尽きない財産を手に入れながらも、食べ物も少しも浪費せず、何事をするにも節度をわきまえ、母親と素朴な生活をしました。そして悪い魔法使いを倒し、自分の妻となる美しい王女を助け出したのです。
(翻訳編集 天野秀)
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