ネパール、中国「一帯一路」に難色 「付加条件のない融資を」
中国の王毅外相が25日から3日間ネパールを訪問した。現地メディアによると、双方は一連の協定に調印したが、中国の広域経済圏構想「一帯一路」の関連プロジェクトは棚上げにされた。ネパールは中国に無償資金援助または制約のない低金利資金援助を求め、協議が難航している。
28日付のカトマンズ・ポスト紙によると、双方は飼料の輸出、鉄道建設、ワクチン供与、経済・技術協力など9つの協定を結んだが、協議が詰めの段階に入った「一帯一路」のプロジェクトについて合意に至らなかった。
同紙がシェール・バハドゥル・デウバ首相報道官の発言として、デウバ首相は王毅外相との会談で融資ではなく無償援助を望んでいると明言したと報じた。
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