異次元に迷い込み、困窮の地と楽園を旅する (下)
ある日、街の外で突然太鼓の音が響き渡り、街の人々は「楽国の大軍が来た!」と叫びながら走り回りました。楽国の軍隊が「悩みの町」を三重に包囲し、楽国の将軍が「悩みの町はいずれ敗れる。お前たちはまだ降参しないのか」と声を上げました。こうして、双方のせり合いが三日三晩続きましたが、結局、悩みの町が敗れてしまいました。
安若素を見た楽国の将軍は、「大国の男が何ゆえ自ら悩みを求めてここに来たのだ?」と驚きました。将軍は国王の称賛を受けようと、安若素を檻車(罪人を護送する、檻のようになった車)に入れ、楽国へと帰国しました。
楽国は悩みの町と全く逆の光景でした。国中が煌びやかで、人々は笑顔を浮かべ、色鮮やかな服を身にまとい、明るくて幸せな雰囲気が漂っていたのです。
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