3月11日、ウクライナの首都キエフのビタリ・クリチコ市長は、人口350万人のキエフに現時点でも約200万人がとどまっていると明らかにした。写真は同日、 キエフの物資供給センターを訪れたビタリ・クリチコ市長(2022年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

首都キエフになお200万人、2週間分の物資確保=クリチコ市長

キエフ 11日 ロイター] – ウクライナの首都キエフのビタリ・クリチコ市長は11日、人口350万人のキエフに現時点でも約200万人がとどまっていると明らかにした。

クリチコ氏はボクシングの元世界王者。食料や医薬品を店舗に供給するキエフの物資供給センターでロイターのインタビューに英語で応じ、「約200万人が首都にとどまっており、こうした人々にサービスを届けることが極めて重要になっている」と述べた。

また、市内に残っている人のために2週間分の物資が確保されているほか、現時点ではキエフへの供給ラインは閉ざされていないと明らかにした。市内では現在、電気、暖房、ガス、水道は機能しているという。

クリチコ市長は「ロシアの目的は首都キエフの掌握だ。われわれはキエフを防衛する」と表明。ロシア軍は東側と北東側からに加え、西側と北西側からも進軍し、キエフを包囲しようとしていると述べた。

市長と一緒に取材に応じた元ヘビー級チャンピオンの弟ウラジーミル氏は、今月初めにウクライナの予備軍に加入。「多くの難民が西側へ離れたが、帰ってくる人も多くいる。たくさんの男性や女性が国を守るために戻ってくる。私たちはここに残る。どこにも行かない」と語った。

*動画を追加しました。

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