北朝鮮軍3万~5万人をロシアに追加派遣か ゼレンスキー氏 北朝鮮製ミサイル使用を非難

2026/08/12 更新: 2026/08/12

ロシア軍は8月11日未明、ウクライナの首都キーウや南部ザポリージャを攻撃した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが北朝鮮から供与されたミサイルを使用したと非難し、両国の軍事協力が強まっていると警告した。

キーウでは、ロシアの弾道ミサイルがシェウチェンキウシキー地区を攻撃し、病院の建物1棟が大きな被害を受けた。消防隊員らが、煙やがれきの中で消火活動に当たった。

ロシア国防省は、キーウにある物流会社「ノバ・ポシュタ」の仕分けセンターを攻撃したと発表した。ドローン部品や電子戦装備を含む軍民両用物資の保管や配送に使われていたとしている。

ザポリージャも10日に続き、11日未明にロシア軍の激しい攻撃を受けた。

ゼレンスキー大統領は、ロシア軍が今回の攻撃で、北朝鮮製の弾道ミサイル、「ツィルコン」極超音速巡航ミサイル、KAB誘導航空爆弾を使用したと明らかにした。

一連の攻撃で、少なくとも6人が死亡し、20人以上がけがをした。

ゼレンスキー大統領は、ロシアと北朝鮮の軍事協力がさらに深まっているとして、改めて警鐘を鳴らした。

ゼレンスキー大統領は、「ロシアの歴史上初めて、安全な戦略的後方地域はなくなった。北朝鮮からの増援なしに戦争を続けられないのも初めてである。ロシアは現在、自国領内に北朝鮮の追加部隊を配備しようとしている。すでに北朝鮮から追加の弾道ミサイルも受け取っている」と述べた

北朝鮮軍3万~5万人の追加派遣を主張

ゼレンスキー大統領は最近、北朝鮮がロシアに追加派遣する兵士は3万人から5万人に上る可能性があると明らかにした。ただ、情報源や入手経路は示していない。

ロイター通信は、ウクライナ軍情報機関の関係者の話として、北朝鮮のミサイル部隊がすでにロシア西部への展開を始め、弾道ミサイル120発と発射機6基を保有している可能性があると報じた。

日本の防衛省も、2023年以降、北朝鮮からロシアに弾道ミサイルを含む武器や弾薬が供与され、北朝鮮兵がロシア軍の戦闘に加わったことを確認している。

ゼレンスキー大統領は、モスクワを交渉の席に戻らせるため、ロシア領内深部への攻撃を続ける考えを示した。

11日、ウクライナのドローンは、ロシア南西部ボロネジにあるオンライン小売大手「ワイルドベリーズ」の倉庫を攻撃した。「ロシアのアマゾン」とも呼ばれるワイルドベリーズは、この数週間、ウクライナ軍の攻撃対象となっている。

10日には、国境から1100キロ以上離れたロシア連邦タタールスタン共和国でも、石油精製施設が攻撃を受けた。少なくとも13人が死亡したとされる。

専門家によると、ウクライナは現在、ロシアの燃料生産能力のおよそ35%に打撃を与えたとされている。

ゼレンスキー大統領は11日、戦争終結に向けた提案をアメリカの交渉担当者に提出したことを明らかにした。

関連特集: ウクライナ情勢