専門家によると、各種のビタミンやミネラルが豊富に含まれる食物は、いずれも免疫力を高めるスーパーフードになると言います。 (RossHelen/Shutterstock)

医師が薦める「自然免疫力を高める食物5種」

人類の「見えざる敵」つまりウイルスとの闘いは、まだまだ続きます。

そのような中、人々が心から願うことは何でしょうか。

それは、「ワクチン接種が必ずしも絶大な効果があるとは限らない」と分かった今だからこそ、人間が本来もっている自然免疫力を最大限に高めて、新型コロナウイルス(中共ウイルス)のみならず、いかなる病原にも侵されない「強い体」をもつことではないでしょうか。

どうすれば自身の免疫力を高められるのでしょうか。

つまりは健康を実現する全ての方法が免疫力を高めることになるのですが、やはり「食生活を根本から見直し、有益な食物を選んで適切に摂る」という方法が最も重要だと専門家は言います。

では、どんな食物を食べればいいのでしょうか。

商業広告の世界では、免疫力アップをうたう新しいスーパーフードが数週間ごとに登場するそうです。

免疫学者で医師のヘザー・モディ博士は、米国のテレビネットワークCNBCを通じて、彼女自身が毎日実践している食事法を紹介しました。彼女は「ビタミンミネラルを豊富に含む食材は全て、免疫力をアップするスーパーフードだ」と言います。

その中で、以下に紹介する「5つの食物」は、彼女が強力な免疫システムを獲得する上で欠かせない食材で、自身の毎日の食事に必ず取り入れているそうです。



★干シイタケは、外形が完全で、茎が太くしっかりしており、細かく割れていないものを選びます。(Shutterstock)

 

1、キノコ

キノコ類は、中国の伝統医学のなかでも重要な位置を占めてきました。

キノコ類から様々な種類の有益な菌を摂ることで体の免疫活動が促進され、体調が良くなるよう調整するのに役立ちます。

例えば、モディ氏のお気に入りのキノコであるマイタケは、おいしいトルティーヤを作れるだけでなく、細菌の感染症と闘う際に細胞の免疫力を刺激するのに役立つと言います。

シイタケも多くの人に好まれるキノコです。研究によると、シイタケにも免疫力を高める作用があり、ウイルス感染とがん細胞への対抗に有利とされています。

レイシ(霊芝)には多くの酸化防止成分が含まれています。(Pavel Davidenko/Fotolia)

またレイシ(霊芝)の効能について複数の研究は、「白血球を活性化させるTh 1細胞の反応を増幅するとともに、病気治療に化学薬物を使用した場合、その効果を高めることに役立つ」と述べています。

 

調理で加熱され、十分に蒸されたショウガは、胃腸をよく温めます。(Shutterstock)

2、ショウガ(生姜)

ショウガは、すぐれた抗炎症作用および抗酸化作用を発揮します。

ショウガのスパイシーで香りのよい根茎に含まれる「ショウガオール」という化合物は、血管や心臓の酸化ストレスや炎症を抑えることで、心血管疾患を予防する効果があります。

また研究によると、ショウガには飲酒による肝臓疾患を予防する効能があり、化学薬剤による腎臓の損傷を防ぐこともできるとしています。

 

スプラウト野菜(発芽野菜)も免疫機能の補助に役立ちます。(Shutterstock)

3、スプラウト野菜

最近、スプラウト野菜(発芽野菜)が注目を集めています。

ダイコンの種子を発芽させたものを日本では「カイワレ大根」と呼ぶこともあります。漢方医学ではこれを「ライフクシ(萊菔子)」と呼び、去痰や咳止めに薬効があることが『本草綱目』にも記されています。

スプラウト野菜、とくにアブラナ科の野菜の種子を発芽させたものは、人体の細胞中のNRF2という化合物を誘導することによって抗酸化レベルを上げるとともに、各種がんも含む多くの疾患にともなう炎症を軽減します。

 

ニンニクに含まれる複数の成分は、体の免疫力を高め、がん細胞に対抗する補助となります。(孫明國/大紀元)

4、ニンニク

ニンニクは料理をおいしくするだけでなく、免疫力を高め、がん細胞に対抗するための補助となる複数の化合物が含まれています。

また、ニンニクには抗炎症作用があり、コレステロールや血圧を下げることで心臓を保護します。そのほか腸の健康を保つなど、ニンニクのもつ効能は数え切れません。

ウコンは免疫機能を高める上で有効な生薬です。(shutterstock)

5、ウコン

ウコン(薑黃)は免疫機能を高める上で有効な生薬です。

この明るいオレンジ色の根茎には、人に多くの恩恵をもたらすクルクミンという化合物が含まれています。

そのためウコンは、食事療法によって免疫機能を高める場合、第一に選択すべき食材であると言えます。

ただし、妊婦、妊娠を予定している女性、および「陰火虚旺」の体質の人には合わない場合があるので、事前に漢方医師に相談してください。

(翻訳編集・鳥飼聡)

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