肌の老化に対抗する5つの自然療法
時間の刃は決して慈悲深いものではありません。どんなにエステやスキンケア用品にお金をかけても、自然の法則で老化は進んでしまうのです。
にもかかわらず、美容業界はいまだに、ケミカルピーリングやボトックス注射、美容液の効果を信じるべきだと説得しています。しかし、このような高価な化学治療にお金をかけるのではなく、安全で快適な自然治療を試すことで、お金の節約になり、肌の老化を遅らせる効果が期待できます。
1.アロエベラ
アロエベラは皮膚に使用されるほか、フルーツジュースやシェイクに加えられることが多く、2009年に「Annals of Dermatology(皮膚科年報)」に発表された研究では、アロエベラを摂取すると顔のシワが減少することが明らかにされています。
この研究では、45歳以上の健康な女性30名に、栄養補助食品としてアロエベラジェルを摂取してもらいました。1日1200mgを摂取する低用量グループと、1日3600mgを摂取する高用量グループに分けました。90日後に、両グループともシワが減少しました。また、低用量グループでは肌の弾力性が改善されました。アロエベラがコラーゲンの生成を促進し、肌の構造を強くしてシワを減らしたのです。
また、別の研究では、アロエベラステロールの持続的な摂取が健康な肌の維持に役立ち、肌の水分維持、肌の弾力性向上、コラーゲン生成の促進に効果があると示されています。
2.紅参(こうじん)
紅参には、抗酸化物質や老化防止剤などの生物活性化合物が含まれています。
韓国では、40歳以上の健康な女性82名に対して実験を行いました。毎日、一方のグループにはプラセボを、もう一方のグループには紅参エキスを含むハーブ混合物3gを投与しました。この試験結果は、「Journal of Medicinal Food」誌に掲載されました。
2つのグループで顔のしわ、弾力性、水分量、紅斑、色素沈着を測定した結果、紅参エキスを摂取した女性は顔のしわが大幅に減少し、しわのダメージに関するいくつかの生化学的指標に改善が見られたことがわかりました。この結果は、紅参の光老化(自然老化に加え、紫外線などにさらされることで肌に生じるダメージ)の軽減に有益な効果を確認しました。
また、別の研究では、高麗紅参はアンチエイジングに有効であることが示されました。高麗人参クリームは、肌のハリと潤いを高め、肌の調子を整えることが確認されています。
3.大豆
大豆エキスは、年齢肌を若返らせる可能性があります。科学ジャーナル「Photochemistry and Photobiology(光化学と光生物学)」に掲載された研究では、大豆イソフラボンを含むローションを塗布することにより、表皮真皮接合部が滑らかになったことが示されています。
大豆化合物を配合したローションが安全で光老化防止に有効で、肌の色調と質感を改善することが、「Journal of Drugs in Dermatology(皮膚科薬品ジャーナル)」の試験で明らかにされました。
4.松樹皮
2012年の日本の研究では、112名の女性が松樹皮抽出物を摂取したところ、肌のトーンが改善され、軽度から中程度の光老化による色素沈着(エイジスポット)が軽減されたことがわかりました。この方法は安全かつ有効であることが確認されました。
研究者たちは被験者を2つのグループに分け、一つのグループには1日あたり100mgの松樹皮抽出物を、二つ目のグループには40mgのみを投与しました。ピクノジェノールと呼ばれる松樹皮抽出物は、肌の潤いと弾力を著しく改善したことが確認されました。
また、ピクノジェノールは、ヒアルロン酸の合成に重要な酵素を活性化させました。ヒアルロン酸は、肌の保湿力を高め、シワを目立たなくさせます。さらに、ピクノジェノールは、新しいコラーゲンの生成を助ける遺伝子に影響を与えます。
5.アスタキサンチン
微細藻類由来のカロテノイドであるアスタキサンチンは、抗酸化作用や抗炎症作用があり、皮膚の光老化や加齢による皮膚疾患の軽減が期待されます。
「Nutrients」誌の分析によると、アスタキサンチンは、皮膚の老化を抑え、潤いと弾力性を高める効果があり、化粧品への応用が期待できることがわかりました。2018年の研究では、アスタキサンチンが紫外線による炎症、シワ、色素沈着を予防することがわかりました。
(翻訳・呉思楠)