美容ブランドが何十億ドルもアンチエイジングクリームに投資していますが、ニュージーランドの研究者たちは、よりシンプルな方法に注目しました。ビタミンCを含む食品を食べることが、肌に必要なアンチエイジング効果を高める可能性があるというのです。
毎日2個のキウイフルーツ(ビタミンC 約250mg 相当)を食べた人は、8週間後に皮膚がより厚くなり、皮膚再生が促進される傾向を示しました。
ニュージーランド・オタゴ大学の研究では、血流を通じて吸収されたビタミンCが皮膚の全層に到達し、厚みや再生、より若々しい肌色の維持と関連する可能性が示されました。
「血漿中のビタミンCレベルと皮膚内のレベルの強い相関には驚きました。これは、これまで私たちが調査したどの臓器よりも顕著でした」と、大学研究教授で主任著者のマグレット・ヴィッサーズ氏は声明で述べています。
この発見は、時に最良のケアが日々の食事の中にある可能性を示唆しています。
コラーゲンと皮膚再生の改善
10月に『Journal of Investigative Dermatology』に掲載された研究では、ニュージーランドとドイツの24人の参加者を追跡しました。そのうち半数は8週間、毎日2個のキウイを食べ、1日約250mgのビタミンCを摂取しました。
キウイを摂取した12人では、血液中のビタミンCレベルが飽和レベルまで上昇し、表皮層と真皮層を含む皮膚全体のビタミンC濃度も増加しました。
8週間後、毎日キウイを食べた参加者では皮膚の厚みが増し、皮膚の成長が高まる傾向が見られました。ビタミンCはコラーゲン産生を促すことで、皮膚の再生を助けると考えられています。
「私たちは、血流中のビタミンCが皮膚の全層に取り込まれ、皮膚機能の改善と関連する可能性があることを示しました」とヴィッサーズ氏は述べています。
ビタミンCは長年スキンクリームに使用されてきましたが、この研究では食事からの摂取がより効果的と考えられる理由にも触れています。ビタミンCは水溶性であり、皮膚の外側のバリアを通しての吸収は限定的だからです。
「私たちの研究では、皮膚が血流からのビタミンCを非常に効率よく取り込むことが示されました。特に表皮層への取り込みが優先されているようです」とヴィッサーズ氏は述べています。
なぜ重要か
ビタミンCは体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある栄養素です。抗酸化物質として働き、免疫機能を支え、細胞を損傷するフリーラジカルを中和する働きがあります。
「ビタミンCを含む抗酸化物質は、他の食品や飲み物と一緒に摂取すると、より効率よく吸収・利用されます」と、本研究に関わっていないニューヨーク州Northwell Health Phelps Hospitalの栄養・食事管理マネージャー、キャシー・フェルド=バークウィッツ氏はエポックタイムズに語りました。
研究では、柑橘類やベリー類、ピーマン、ブロッコリーなど、ビタミンCが豊富な他の果物や野菜にも同様に肌の健康を支える可能性があることが示唆されています。
ヴィッサーズ氏は、1日約250mgのビタミンCを、果物や野菜を多く含むバランスの取れた食事から摂取することで、血液中の望ましいレベルを維持できる可能性があると述べています。
ほとんどの人は食事で十分
ほとんどの人は食事から十分なビタミンCを摂取していると、フェルド=バークウィッツ氏は述べています。
「ビタミンCの主な供給源は、柑橘類、トマト、ジャガイモ、芽キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、イチゴ、キャベツ、ほうれん草などです」と彼女はエポックタイムズに語り、ビタミンCは尿として腎臓から排泄されるため、通常の食事で過剰摂取になることはまれだと指摘しました。
「栄養失調や進行した消化器疾患、がん、長期間の偏った食事などにより、ビタミンCを十分に摂取または吸収できない状態にある人では、サプリメントによる補給が必要になる可能性があります」と彼女は述べています。
この研究は、ニュージーランドのキウイ生産者Zespri Internationalの資金提供を受けて実施されましたが、研究デザイン、データ分析、出版には影響を与えていないとされています。また、オタゴ大学の研究助成金も活用されました。
(翻訳校正 日比野真吾)
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